その他の支援プログラム(ニュージーランド国民のみが対象)
ショートフィルム基金
ニュージーランド・フィルムコミッションは、ショートフィルムや画期的なプロジェクトへの融資を通じ、クリエイティブな人材の育成に投資している。 NZFCは、スクリーン・イノベーション・プロダクション基金(SIPF)、ショートフィルム基金、ショートフィルム・ポストプロダクション基金の3制度を通じ、年間およそ1500万ドルの支援を行っている。
- スクリーン・イノベーション・プロダクション基金(SIPF)
- 芸術振興団体「Creative New Zealand」との連携を通じ、斬新で魅力的な映画作品に対し年間50万ドル(2009年予算は54万ドル)の資金を提供している。当基金の目的は、ショートフィルム・ドキュメンタリー・アニメーション・ダンス・実験的インスタレーション・デジタル作品などの画期的な映像作品の製作者(新進、ベテランを問わず)に、助成金を交付することにある。ポストプロダクション費用およびデュープ作成費についても、申請の対象にすることができる。
- ショートフィルム基金
- 約10万ドルの予算で、年間3本のショートフィルムに援助を提供している。3つのプロデューサー・グループが同基金を運営し、3グループが映画製作チームから直接申請を受け付けて、作品の企画・製作およびNZFCへの作品の出品を支援する。
- ショートフィルム・ポストプロダクション基金
- NZFCが適切とみなす国際映画祭への短編映画の出品資格を満たすため、11万ドルの資金を提供している。1回の申請で最高3万ドルの支援を受けられる。
長編作品またはコンペ作品の前に上映される映画に対し、優先的に支援を行う。対象となる映画祭でデジタル上映が可能な場合、35mmプリント作成費の援助は行えない。
長編映画基金
NZFCは、プロジェクト単位の製作資金融資、および委任方式による製作資金提供の形をとって、国内の長編映画製作に財政支援を提供している。
- プロジェクト単位の製作資金融資
- 映画製作に相応の経験を有する国内の映画プロデューサーを対象とした製作資金融資。初期段階のプロジェクトに最高4万ドル、実際に製作される可能性が高いプロジェクトに最高11万ドル、製作間近のプロジェクトの先行企画・パッケージング(商品化)・資金調達に最高15万ドルの融資を提供する。
- 委任方式による製作資金提供
- 長編製作で既に実績がある映画製作者に、NZFCに迎合せず独自のプロジェクト企画を立案する機会を与えることを目的として、NZFCは以下の基金を設立した。
- 委任方式による製作基金 (DDF) - 多数の作品に参加している実績ある長編映画プロデューサーを対象とした制度。脚本費用・台本作成に充てるため、2年間に最高25万ドルの支援を受けることができる。
- プロデューサーのための諸経費基金 (POF) - 成功を収めた長編映画を1本以上製作しているプロデューサーを対象とした制度。台本作成・作品企画に伴う諸経費に充てるため、1年間に5万ドルの支援を受けられる。
- 脚本家賞 - 映画館に配給された国内長編作品に、1回以上脚本担当として名を連ねたことがある実績ある脚本家を対象とした制度。脚本家は、1年につき5万ドル(更新不可)の援助を申請することができる。
長編製作
NZFCは、国内・海外の観客を魅了する質の高いニュージーランド映画の製作を促すため、予算の大部分を長編製作に配分している。映画製作実績がある国内の映画プロデューサー全てが、この資金を利用する資格を有する
ポストプロダクション基金
NZFCは、以下の分野の長編映画のポストプロダクションを支援している。
- フィルム処理またはデジタル処理のため、ポストプロダクションが必要なデジタル長編作品。
- ポストプロダクション費用が必要なドキュメンタリー長編。
- フィルムで撮影された長編映画で、ポストプロダクション費用および/または35mmプリント作成が必要なもの
ニュージーランド映画祭または相当の国際映画祭での上映予定を書面で確認できる作品に限って、同基金を利用することができる。
映画基金
2006年7月に設立された映画基金 2は、経験および実績がある国内映画製作者による高予算の長編ニュージーランド映画への資金調達・投資管理を可能にし、これを通じて実績ある経験豊富な国内映画製作者の人材基盤の育成を支援する。同基金は、国内人材を育成し、海外投資家のニュージーランド長編作品への積極的な投資を促すことを目的としている。また、その他の資金調達源をニュージーランドの映画産業に誘致し、優秀なプロデューサー・監督・脚本家・俳優・製作クルーの仕事の場を増やすことも、基金の狙いのひとつである。

