シンガポール

国際共同製作システムの在り方、映画国籍の定義について

フランスの法律では、映画は芸術作品とみなされるため、製作者以外の国籍を保有できない。フランスの法規制では、特定の映画が国家の支援を受ける資格を持つか否かを、基本的に作品の製作者の国籍に基づいて判断する。また当該作品は、フランスで法人化されたフランスの映画会社がプロデュース(または共同プロデュース)したものでなければならない。この会社は、非ヨーロッパ人株主による株式保有または支配を受けてはならない。何よりも、映画中で話される言語、正確には撮影された言語は、当該作品に対する国家の援助の程度を決定する上でのひとつの要因であるが、言語は国家の援助を受けるための必須要件ではない。

文化的理由から映画製作を支援する第一の目的は、海外人材とフランス国内人材の協力体制を育むことではない。それどころかフランスには、外国と芸術分野で協力してきた長い伝統がある。フランスは、協定締結国の作品が両国の支援制度を利用できるよう、40か国以上と二国間共同製作協定を締結している。これらの協定には、フランス人プロデューサーと相手国プロデューサーの共同プロデュース作品が、両国で自国映画とみなされる(すなわち二重国籍を獲得する)ために満たすべき必要条件が定められている。必要条件として一般に、両国各々から最低比率(20% または 30%)以上の投資が求められ、双方からの製作・技術面の参加に加え、双方の投資額・支出額のバランスがとれていなければならない。多くの場合、このバランスこそが、プロデューサーが共同製作時に対処せねばならない最も厄介な問題となる。

ここで重要な問題として、共同製作作品に対するフランスの認証プロセスを理解する必要がある。国際共同製作の枠組みの中で作品が製作され、政府間共同製作協定が適用される場合、相手国の市民(および技術施設)は、以下に説明するフランスの認証プロセス中の2種類の「文化審査」のいずれかにおいて、ヨーロッパ人(またはヨーロッパ施設)とみなされる。

映画の認証については、それが撮影予定の作品であれ完成済みの作品であれ、国立映画センター(CNC)が判断を行う。作品の適格性を判断するため、CNC は2種類のスケールに基づくポイントシステム(文化審査)を使用し、満たすべき2つの条件(当該作品が十分なヨーロッパ要素を含むか、および十分なフランス要素を含むか)に合致するかの基本的な判定を行う。

提供:Commission Nationale du Film France“France: The Co-production Guide 2008 - CNC”