中国

中国のテレビ映画市場

ムービーチャンネル番組センターは1995年創設、1996年1月1日から放送を始めた。中国国内では一般的に6チャンネルと言われて親しまれ、全国をカバーする唯一の映画専門チャンネルとして、視聴率はここ10年間、中国の全てのテレビ・チャンネルの中で第2~3位と高い水準にある。収入は、広告収入と視聴料で、現在の視聴者の数は8億人を超えている。

CCTV(中国中央電子台)のチャンネル資源を利用していているが、オペレーションや運営は全て国家広播電影電視総局(ラテ局)直属の同センターが行い、番組調達、製作なども全て独自に行っている。

テレビ放映までの手続き

中国の映画市場でも述べたように、海外の映画を中国で劇場公開しようとするならば、中国電影集団公司ないし、その傘下にある輸出入公司と交渉しなければならない。もし、同じ作品を同時にテレビでも放送したいという事であれば、直接ムービーチャンネルセンターとも交渉しなければならない。

劇場公開作品の場合は、輸入時にラテ局に申請し、様々な審査を経て、許可が下りる。つまり劇場公開作品は、6チャンネルに申請する前に、既に必要な審査は経ている訳だが、一方、劇場未公開作品は、審査を経ていないので、CCTVが独自に審査をすることができる。

劇場映画では、利益配分型の輸入枠は年間20本と決まっているが、映画チャンネルでの外国映画の放送制限は特にない。CCTV6チャンネルでは毎日12~13本の様々な映画が放映されているが、その中で、海外のコンテンツの占める割合は、約1/4である。ほぼ毎日1本の新作外国映画が、このチャンネルから初放送されている。

放送契約は最低2年、最低放送回数4回、その内2回を再放送の定義として捉えている。ペイTVの場合、放送回数はもっと多くなるが、権利者とは放送期間だけを決めて放送回数を決めないケースもある。

テレビ放映の基準

放送の基準は、当然のことながら見ごたえがあって視聴者に受け入れられるものが原則である。このチャンネルにおいてもポルノ、暴力的なものは排除される。それ以外であれば、基本的にストーリー性が重んじられる。日本のテレビ局の規準と異なるのは、比較的物語を重視する点。『釣りバカ日誌』『男はつらいよ』全シリーズなど、この12年間にもさまざまな日本映画が放映されてきた。

日本映画では70年代、80年代に撮影された古い映画が中国では人気がある。といっても視聴者は最近の日本映画に接する機会が少なく、選択する余地もなかった。現在の中国映画には、日本、韓国の俳優も多く出演しており、おそらく、これから中国と日本の映画産業における協力は更に発展するだろうと見込まれている。

日本映画のCCTV6チャンネルでの放送

  1. 日本のコンテンツ・ホルダーが、オール・ライツで輸出入公司の映画の権利を売却した場合は、輸出入公司とCCTV6チャンネルでの協議となり、放送については係わることはできない。
  2. 中国未公開作品の中国での放送を希望する場合は、直接CCTV6チャンネルに提案する。
  3. 基本的にCCTV6が審査し、広電総局の承認を受け、放送権が購入される。契約の基本は、2年4回の放送。

提供:掛尾良夫(キネマ旬報映画総合研究所