中国

中国電影合作制作公司 (CFCC)

海外の映画製作者が、中国との合作を製作したい場合の架け橋となる中国電影合作制作公司 (CFCC)は、1979年に設立された合作映画の管理機関である。中国との共同製作には、合作と協力の二つの方法があるが、CFCCを通してこれまでに合作映画39本、協力映画8本が完成した。2007年は申請された91本中60本が国の許可を得られた。

現在、合作のパートナーとしては、最も多いのが香港で、次がアメリカである。アメリカとは最近も4本の合作と4本の協力映画があった。最近では日本からの合作の問い合わせも多く、2007年には日中合作映画が1本、協力映画が2本決定した。外国との映画の共同製作は現在、中国政府が力を入れている部分で、日本との協同製作にも意欲的である。CFCCでは、人脈がない日本のプロデューサーには、中国のプロデューサーを紹介もしてくれる。

合作映画と協力映画

合作映画の場合は互いに投資し、共同で製作に取り組み、中国当局から国産映画という認定をされ、中国国内での上映が保障される。協力映画は中国側からは投資もなく、中国国内での上映は保障されない。合作映画同様、シナリオ審査が必要になるが、合作よりは性描写、暴力描写などに対する審査基準が下がる。

協力映画は中国からの投資も上映の保障もない代わりに、撮影などで便宜を得ることができる。特に、東南アジアの国々で、雪のシーンの撮影が必要な場合などは、中国が有力なロケ地となる。また、中国の撮影所を使うことで、人件費をはじめとした予算を抑えることができる。『キルビル』は中国で撮影され、1本の予算で2本作ることができた。

合作映画の場合、税金は10パーセント。輸入映画には30パーセントの税金が掛けられるので、それに比べるとはるかに製作経費が削減されることになる。また、外国のプロデューサーが中国に作品を輸出しようとした場合、利益配分型で配給収入の約13%程度しか得ることができないが、合作ならば配収の 33%~40%が得られる。合作映画は海外での現像・編集も許可されている。

合作映画製作の手続き

まず、外国のプロデューサーが企画またはシナリオを、中国のプロデューサーに提案し、CFCCを通して中国政府の認可を得る。合作映画として認められる条件は、以下の3つ。

  1. 中国との関わりがあるストーリーであること
  2. 俳優は1/3が中国人(香港人を含む)であること
  3. 両国の発展に関して好影響を与えるものであること

合作映画、協力映画ともに中国ならではの規則があり、民族、習慣、暴力など、また、宗教に関して偏ったものは中国での撮影は許可されない。また、テレビ・ドラマもシナリオ段階での審査が必要である。

  1. 合作映画の企画を持つ日本のプロデューサーは中国のプロデューサーとその企画をCFCCに提出する。また、中国のプロデユーサーに人脈が無い場合は、直接、CFCCに企画を提出し、中国のプロデューサーを紹介してもらう。企画書は中国語で翻訳されているものが望ましい。
  2. CFCCでは、広電総局の承認を受け、合作もしくは協力作品として受け入れる。
  3. 合作と承認されれば、中国側から投資を受け、中国映画として扱われ、中国の公開が保証される。協力作品の場合は投資は受け入れられず、撮影の協力を受けることはできるが、中国での公開は保証されない。

提供:掛尾良夫(キネマ旬報映画総合研究所

連絡先

中国電影合作制作公司 (CFCC)
No.2 Fuxingmenwai Avenue,
Beijing 100866, People's Republic of China
Tel: 0086-10-86096963 / 86095955 / 86096965
Fax: 0086-10-86096958