オーストラリア

製作支援プログラム

連邦税の優遇措置

オーストラリア政府は、さまざまなインセンティブを提供して映画・テレビ製作を奨励している。2007年5月8日、政府は、映画産業への民間投資を奨励するため、プロデューサー・オフセットの採用を発表した。構造改革の一環として、撮影および編集業務をオーストラリアで実施するよう海外製作会社を奨励する目的で作られた12.5パーセントの還付税オフセット優遇措置は、ロケーションおよびPDVオフセットへと拡張された。有効な10BA認証(資格のあるオーストラリア映画として映画に対する仮証書の申請)を保有する製作会社への投資に対する優遇措置は、2009年6月30日まで継続して利用できる。

1.プロデューサー・オフセット(Ausfilm)

「資格のあるオーストラリア」製作は、2007年7月1日より、プロデューサー・オフセット優遇措置の対象となっている。検査は、10BA資格に明記されたとおり、「資格のあるオーストラリアのもの」としてプロジェクを認証していた。但し、資金源および著作権所有がもはや評価で用いられる特定要因でなくなっている場合を除く。

公式共同製作は、自動的に「資格のあるオーストラリア」の製作と見なされる。

「資格のあるオーストラリア」の製作の対象とならないプロジェクトについては、以下のロケーションおよびPDVオフセットを参照すること。

プロデューサー・オフセットは、製作の資格のあるオーストラリア製作費の40パーセント(劇場公開予定の実写および長編アニメ映画およびドキュメンタリー)または20 パーセント(以下に一覧表示されたその他のすべてのフォーマット)として計算される。その費用は、オーストラリアで調達/使用された商品、サービスおよび不動産に妥当に帰する製作費として定義されている。製作が還付の対象となるためには、次の表の通り、フォーマットによって、所定のQAPE限界基準を満たす必要がある。

QAPEの形式最低レベル(時間当たり平均レベル)QAPEのオフセット・パーセント

  • 長編映画およびドキュメンタリー(劇場公開)100万ドル40%
  • 連続ドラマおよびテレビ放映用映画 100万ドルおよび800,000ドル/時間 20%
  • 長編テレビ番組(2~65回放映) 100万ドルおよび500,000ドル/時間 20%
  • ドキュメンタリー(劇場用ではなく、連続番組を含む)250,000ドル/時間 20%
  • 短編アニメーション(最低15分)250,000ドルおよび500,000ドル/時間 20%

以下にQAPEの定義に入らない特定の除外事項を示す。

  1. 2007年7月1日以前に発生した費用
  2. 融資費用
  3. 総予算の20パーセントを超える標準以上の費用
  4. 交際費
  5. オーストラリア国外で発生した開発費
  6. 非オーストリア人居住者または国民からの著作権取得
  7. 外国事業実体により生じた一般諸経費
  8. 製作完了前に発生したものを除く宣伝促進費
  9. 製作の財務実績を条件とする繰延/参加費用
  10. マーケティング費

オフセット申請は、オーストラリア在住会社またはオーストラリアに恒久施設およびオーストラリア企業納税登録番号(ABN)を持つ外国事業実体により行われるものとする。製作が完成したとき、申請者は、スクリーン・オーストラリアの認証を申請する必要がある。次に、認証は、当該事業実体の映画が完成した年度の納税申告に添えて提出する。オフセットは、当該年度の申請者の課税所得に対して適用され、剰余分は現金で還付される。プロジェクトが「オーストラリア」のものであるか否かを決定するための仮証書およびQAPEの推定レベルは、必要に応じて、スクリーン・オーストラリアから前もって取得できる。

プロジェクトに関し、区分10BAまたは10Bの控除が請求されている場合、あるいはロケーションまたはPDVオフセットに基づき申請者に証明書が発行されている場合、会社はこの税オフセットを受ける資格がない。

2. ロケーション・オフセット(旧還付税オフセット)(Ausfilm)

15パーセントの還付税オフセットは、製作がオーストラリアで撮影され、費やされた費用の程度に応じて、対象となるプロジェクト形式の総予算に対し、10 パーセントから15パーセントまでの現金助成金を表す。ロケーション・オフセットの対象となる形式は、長編映画(ダイレクト・トゥー・ビデオまたはDVD を含む)、テレビ放映用映画、短期連続テレビ番組および長期連続テレビ番組(ドキュメンタリーおよびリアリティを含む)である。
キャッシュ・オフセットは、資格のあるオーストラリア製作費(QAPE)の15パーセントとして計算される。その費用は、オーストラリアで調達/使用された物品、サービスおよび不動産に妥当に帰する製作費として定義されている。
製作がオフセットの対象となるためには、QAPEに対し、少なくとも1500万豪ドル(約1200万米ドル)を費やする必要がある。この最低必要条件に加えて、資格には次の2つの分類がある。

  • QAPEの値が1,500万豪ドル以上、5,000万豪ドル未満の範囲である場合、資格を得るには、総製作費の70パーセント以上を占める必要がある。
  • QAPEの値が5,000万豪ドル以上の場合、総製作費に占める割合にかかわらず、製作は資格を得られる。

総製作費の定義は、70パーセントの活動検査を評価する基準を提供する。その場合、QAPEは1,500万豪ドル以上、5,000万豪ドル未満の範囲である。この活動検査の計算のため、総予算から除外される次のいくつかの費用がある。

  1. 融資
  2. 開発
  3. 著作権取得
  4. 一般営業間接費
  5. 宣伝・販売促進
  6. 繰延費用

これらの各費目は、法律で詳細に定義されているが、費目2~5がオーストラリアで生じた場合、その費用は総製作費に戻し入れられることがある。製作は、歩合算の利益を得る場合、その報酬が無視される人を1人指名することもできる。

オフセット申請は、オーストラリア在住会社またはオーストラリアに恒久施設およびオーストラリア企業納税登録番号(ABN)を持つ外国事業実体により行われるものとしている。製作が完成したとき(または5,000万豪ドル以上のプロジェクトの場合、オーストラリアでの活動の終了時)、申請者は、環境・水・遺産・芸術省の最終認証を申請する必要がある。次に、当該事業実体の映画が完成した年度の納税申告に添えて認証を提出する。オフセットは、当該年度の申請者の課税所得に対して適用され、剰余分は現金で還付される。プロジェクトが「オーストラリア」のものであるか否かを決定するための仮証書は、QAPEの推定レベルを判断するために必要な場合、環境・水・遺産・芸術省から前もって取得できる。

プロジェクトに関し、区分10BAまたは10Bの控除が請求されている場合、あるいはPDVまたはプロデューサー・オフセットに基づき申請者に証明書が発行されている場合、会社はこのオフセットを受ける資格がない。

3. 編集、デジタルおよびVFX(PDV)オフセット (Ausfilm)

2007年5月8日現在、オーストラリア政府は、オーストラリア国内の編集、デジタルおよび視覚効果製作産業部門を用いることを奨励するために、この期日以降、主要な撮影を開始したオフセットの対象となる製作に対して、15パーセントのPDVオフセット代案を採用した。

PDVオフセットは、ロケーション・オフセットと同様に機能し、製作の資格のあるオーストラリア製作費(QAPE)の15パーセントとして計算される。このオフセットに基づく対象となるPDV費は、視覚効果、音響・映像編集およびミキシング、編成、グリーンスクリーン撮影、三次元アニメーションなどの業務に対し、オーストラリアで調達/使用された物品、サービスおよび不動産に妥当に帰する製作費として定義されている。

製作がオフセットの対象となるためには、資格のあるPDV製作に、オーストラリア国内で少なくとも500万豪ドル(約400万米ドル)を費やす必要がある。このオフセットは、製作がオーストラリアで撮影されたか否かを問わず、適用される。即ち、通常は合格する必要がある追加の70パーセントの検査またはその他の出費に関する最低基準値がない。申請は、オーストラリア在住企業またはオーストラリアに恒久施設およびオーストラリア企業納税登録番号(ABN)を持つ外国事業実体により行われるものとする。オーストラリアでのPDV活動の終了時、申請者は、環境・水・遺産・芸術省の最終認証を申請する必要がある。次に、当該事業実体の映画が完成した年度の納税申告に添えて認証を提出する。オフセットは、当該年度の申請者の課税所得に対して適用され、剰余分は現金で還付される。仮証書は、QAPEの推定レベルを判断するために必要な場合、環境・水・遺産・芸術省から前もって取得できる。

提供:Screen Australia