『J-Pitch企画開発ワークショップ2008』事業概要

J-Pitchでは、国際共同製作作品の実現を目指す日本の映像コンテンツ製作者を対象に、国際市場に精通した国内外の専門家のサポートのもと、年間を通して企画パッケージ作成を目指す「企画開発ワークショップ」を実施致します。

この企画開発ワークショップでは、国内だけでなく、海外で公開され高い評価を得ることができる企画の製作に向けて、企画開発を進めるものです。定期的な大勢集まるワークショップ形式ではなく、ストーリー開発、ピッチング、パッケージ、マーケティング、資金調達などについての個別ミーティング、および企画開発に必要な講義を国内外からその分野のプロフェッショナルを招聘し、それぞれの企画に対して適切なサポートを実施致します。そのほかビジネスとして成功していくために必要な契約法務関係のアドバイスも提供し、国際上のスタンダードな企画の開発をサポートすることとしております。

また、実際に国際市場へ出向く場合に、現時点で欠けている要素(開発のプランニング、予算、マーケティング、交渉のノウハウ、契約関係など)を攻略し、企画の実践的な推進を行っていくため、企画開発専門会社のアリスタ(*)を交えて行っていきます。

なお、本事業は、共同製作映画になり得る企画はあるが、どこから進めて良いかわからなく、企画開発の進行が滞っているという方に焦点をあてた支援となっております。

主催:経済産業省、財団法人日本映像国際振興協会(ユニジャパン)
運営:J-Pitch事務局 / 有限会社百米映画社

(*)アリスタとは

Arista Development UK(1996年にイギリスで設立された脚本・企画開発を専門とする会社)
アリスタのプログラムはこの種の先駆けであり、プロデューサーや脚本家がスクリプトを撮影までに持っていく為に必要な技術を習得する手助けとなる様に作られている。
理論と実践を組み合わせ、映画製作に関わる者の相互関係を高める事も目的とするワークショップをヨーロッパ中心に運営している。人気も実績もあり、プログラムの参加者が監督、脚本、製作した長編映画の作品数は250を上まわる。

J-Pitch企画開発ワークショップの達成目標

本ワークショップの達成目標は以下の通りです。

  1. 契約と権利の整備
  2. 海外マーケットで通用するストーリーの開発と完成
  3. 企画パッケージ/ビジネスプラン(監督、キャスト、予算など)の完成
  4. その企画にあったマーケットリサーチ
  5. 資金調達プラン(海外プロデューサーとのパートナーシップ締結)
  6. マーケットに出向く際の必要な書類、資料の作成(ログライン、トリートメント等)

支援内容

本ワークショップの達成目標は以下の通りです。

  1. 企画開発専門機関アリスタ(英)のコンサルティング
  2. ストーリー開発の必要に応じた各種原稿の翻訳(回数に上限あり)
  3. ビジネスプランのアドバイス
  4. 企画パッケージのアドバイス
  5. 予算・キャステイングのアドバイス
  6. 海外における法務/契約関係における弁護士との相談(1企画に対して上限あり)
  7. マーケット渡航の際に必要なアドバイス

注意:この事業は企画開発をサポートするものであるため、企画開発費を援助するものではありません。

応募資格

海外のプロデューサーと共同で企画開発を行うことが出来る、日本国籍を持つプロデューサー、日本の永住許可を持つ、または、日本の法令により設立された映画会社に所属するプロデューサーとします。

外国人キャストや海外での撮影が含まれている企画、日本と海外の製作会社が共同で権利を所有している企画など、国内マーケットのみならず、国際的に受け入れられる要素を持ち併せた企画を対象とします。
*脚本段階ではなく、まだプロットのみの企画でも対象になります。

また、その他の判断基準は以下をご参照ください。

  1. 必須条件
    • プロデューサーとしてプロジェクトを開発する決定権を持っていること。
    • 会社の承認を得ていることを含み、企画に対する全面責任を負えることが条件。
    • (例)脚本の構成、変更に対してプロデューサーが全ての権限を所有している事。
  2. 選考の基準
    • 日本語以外の言語が使われていること。
    • 海外の撮影が含まれていること。
    • 国外でも受け入れられるストーリーであること。
    • 海外で実績のある日本人監督の起用の考えがあること。
    • 海外の監督起用も視野に入れていること。
    • 日本側から、メインスタッフ(脚本、音楽、撮影、美術など)、メインキャストへの参加があること。
    • 企画に原資があること(国内外にパートナーがいる、すでに製作資金の一部がある、企画開発費がある、など)。
    • 共同製作に向けて、ディベロップメントの余地が残っている企画であること。
    • 作品に、海外で評価を得るだけの市場価値が見られること(例、英訳出版された宮部みゆきの小説が原作、など)。
    • 日本語原作であったとしても、対象市場(開発の余地がまだある市場)が存在し、またリメイクとして制作が可能であること。

注意:これらの基準は、全てを満たす必要はなく、ガイドラインとして包括的に判断されます。

選考された場合の了承事項

応募後、選考された場合の了承事項は以下の通りです。

  • ワークショップ参加費は無料。
  • 上記J-Pitchプログラムに選ばれたプロデューサーは、定期的にレポートを提出し、事務局からのヒアリングを受けることを了承する。
  • 上記J-Pitchプログラムに参加した結果、自身の企画が国際共同製作作品として映画化された場合、参加プロデューサーは完成した映画に指定する協力クレジットを入れていただくことを了承する。
  • 経済産業省に提出する報告書にプロデューサー名、企画名、数字的なものを記載される事を承諾する。
  • 契約、製作に関して起こる問題等に関してはプロデューサーの責任であること。
    ※ただし、J-Pitch事務局として、適宜アドバイスは行うこととする。

本事業は2008年度を以て終了しております。

『J-Pitch 企画開発ワークショップ2008』年間計画

6月初旬: 第1回ワークショップ/2日間に渡って行います。
参加プロデューサーとワークショップアドバイザーとのミーティングを通じて、参加企画の問題点を抽出し、その解決に向けての、年度末までの具体的な開発プランを立てます。
6月下旬: アリスタとの個別セッション(アリスタに企画自体をみてもらいます)
6月以降:

各企画に合わせ、定期的なスケジュールを検証し、それに合わせた以下の項目を前提にサポートを行って行きます。参加プロデューサーが上記プログラムで作成した企画の改訂版に対し国内外アドバイザーにアドバイスを受け、その後再度、企画の開発プランを立てます。

  1. ストーリーの開発:トリートメントの作成
  2. ビジネスプランの作成(マーケティング、予算を含む、ファインナンスとリクープの計画を作成)
  3. 企画開発を進める上で必要な各種契約の整備
  4. 企画パッケージの作成(監督、メインキャストなどの確定)
  5. 映画祭戦略:ターゲットとすべき企画マーケットの選定
  6. ファイナンスと企画進行の計画
  7. マーケティング、リクープの見込みリサーチ
10月:

再度アリスタとの個別セッション
第1回ワークショップで抽出した問題点を、計画どおりに開発できたかを検証し、参加プロデューサーが提出した企画改訂版を再度アリスタのアドバイザーに提示することで、その企画が当初の問題点をクリアしたかどうか、そしてそこから生まれる新たな可能性を検証します。
企画開発ワークショップで開発された企画パッケージは、世界各国の企画マーケットのエントリーに取りかかるためのサポートを開始します。

  1. 対象となるマーケット、コ・プロデューサー設定の見直し
  2. 企画パッケージの内容見直し
  3. ストーリーの見直し
12月:

海外セールスエージェントとのセッション
企画を実際のセールスエージェントに見てもらい、その企画の的確なマーケットを検証する。

  1. ファイナンスと企画進行の計画確認
  2. マーケティング、リクープの見込み
  3. 諸契約、法務手続きの最終確認

これまでのJ-Pitch企画開発ワークショップの成果

  • 2006年度企画開発ワークショップ参加企画 「ROOM OF DREAMS」
  • 2007年釜山国際映画祭企画マーケットPPP(Pusan Promotion Plan)、および2008年ロッテルダム国際映画祭
    CineMartに公式選出、PPPにてCineClick Asia賞を受賞
  • 2007年度企画開発ワークショップ参加企画 「永遠の森」
  • 2008年ベルリン国際映画祭Co-Production Marketに日本企画として初めての公式選出