J-Pitch協力作品

2006年度にスタートしたJ-Pitch事業は、これまでに、カンヌ、上海、パリ、トロント、釜山、ロッテルダム、ベルリン、香港の各マーケットに参加し、国際共同製作の実現に向けた企画のピッチングの場の提供を行ってきた他、企画開発ワークショップや国際共同製作セミナーを開催してきました。
これらのJ-Pitch事業を通じて製作された作品をご紹介します。

2008年度公開作品

しあわせのかおり

J-Pitch参加プロデューサー:三木和史
監督:三原光尋
公開日:2008年10月11日
製作国:日本
参加企画マーケット:
香港アジアフィルムファイナンシングフォーラム(HAF)2007

イメージ:しあわせのかおり©2008「しあわせのかおり」製作委員会

プロデューサーコメント

凄惨な事件が多い現代の社会の中で、ある種、映画が果たせる社会的役割があるとするならば、声高にメッセージを叫ばなくとも観た後に「人に優しくしよう」という気持ちになる、というものがあるのではないかと思います。そんな「人をしあわせにする」映画が本作品です。J-Pitchに参加し、各国のプロデューサーたちに内容について様々な意見をいただいたことはたいへん参考になりましたし、主人公のキャラクターにも生かしたところもあります。また、たくさんの海外の講師の方に海外市場の映画やファイナンスの講義を受け、自分の考えていたことが確かなことを確認でき、これからの自分の企画に対する考え方や展開について希望と未来が少しずつ見えてきたのも本当に良かったです。映画は”作る”のではなく”見てもらう”が僕の信条なので一歩一歩日本映画を新しいステージに引き上げるべく動くためには、非常に有意義でした。

トウキョウソナタ

J-Pitch参加プロデューサー:木藤幸江
監督:黒沢清
公開日:2008年9月27日
製作国:日本=香港=オランダ
参加企画マーケット:
カンヌプロデューサーズネットワーク2006

イメージ:トウキョウソナタ©2008 Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会

プロデューサーコメント

カンヌのJ-Pitchで一番最初に企画を紹介し、その際に日本の企画に興味を持つ海外特にヨーロッパの会社と面談をすることができました。又まだオリジナル脚本の段階で、リライトに入る前のタイミングで、どのようなストーリーに海外の会社が興味を持つかを聞くことができました。そして、海外のどのような会社がどのような形態で、日本の作品に参加することに興味を持っているか、例えば出資なのか、配給権なのか等を聞くこともできました。HAFでは監督が既に決まっていたので、海外の配給会社ともう少し具体的に、どの国で日本のどのような俳優が知られているか等の話を聞くことができました。

闘茶

J-Pitch参加プロデューサー:小野光輔
監督:ワン・イェミン(王也民)
公開日:2008年7月12日
製作国:日本=台湾
参加企画マーケット:
香港アジアフィルムファイナンシングフォーラム(HAF)2007

イメージ:闘茶©2008 TEA FIGHT FILM ASSOCIATION

プロデューサーコメント

J-Pitchの皆様とは、3年前に「闘茶-tea fight」の企画開発中にピッチングのセミナーに誘っていただいたことから、助けていただいております。私は、国内では東宝でサラリーマンをしていたものの、映画製作に直接関わっていなかったので、最初の企画開発作品が、合作作品であったために、映画製作全般について教えていただきました。J-Pitchの事務局の方々やゲストの方々からのアドバイスはもちろんですが、参加者の方々と知り合い、情報を交換しあうことから学んだことも多かったです。
海外のマーケット経験としては、最初「闘茶-tea fight」で、香港のFilmartに参加させていただきましたが、経験の浅い私にとっては、海外マーケットに慣れ、その後に活かすことぐらいしかできませんでした。次のParis Cinemaでは、出品企画はまだ成立が難しいものの、海外の監督やプロデューサーなどと出会う機会が多く、海外とのコネクションを作る意味では最高のマーケットでした。そこで出会ったマレーシアの監督との企画で、釜山のPPPで大賞をいただくことができました。これこそJ-Pitchで生まれ育った企画です。今後はより大きな規模の合作を成立させていきたいと思っております。