レポート

J-Pitch@ロッテルダム2008

日程:2008年1月26日~30日
開催地:ロッテルダム国際映画祭 Cinemart

今年で25回目を迎えた世界でもっとも歴史の古い企画マーケット。ヨーロッパを中心とした多数の映画関係者とのミーティングがセッティングされるが、それ以外に、海外のゲストとのネットワーキングができる機会が多数ある。ロッテルダム国際映画祭に併設されている企画マーケットなだけあり、インディペンデント系企画が主。
またマーケット期間中、ロッテルダムラボという新進気鋭のプロデューサーの為の五日間のワークショップも併催。これは一般公募をせず、パートナーシップを結んだ団体を通した企画のみが参加可能。ちなみに、J-Pitchからは、シネマート及びロッテルダム・ラボとのパートナーシップにより、ラボへの参加者派遣が認められている。

写真:公式ミーティング
公式ミーティング

写真:スピード・デーティング(ロッテルダム・ラボ)
スピード・デーティング(ロッテルダム・ラボ)

<所見>

2008年で25周年を迎えたロッテルダム国際映画祭のCineMartは、世界各国の企画マーケットの手本とされてきたほど、その充実したプログラムに定評がある。また、ロッテルダム映画祭には通常のマーケットはなく、企画マーケットのみがあるということで、他の映画祭では忙しくなかなか時間の取れないセールス会社などとも、充分な時間を取ってミーティングができるという利点がある。
CineMartに選出された「ROOM OF DREAMS」は、2007年の釜山国際映画祭PPPにも選出されていた企画だが、シネマートでは5日間の間に非常に多くの、主にヨーロッパの会社とのミーティングを重ねることができた。
また今年は、J-Pitchとして初めてCineMartとパートナーシップを結び、シネマート事務局が主催するRotterdam Labにも2名のプロデューサーを派遣し、この出会いの中で韓国のパートナー、フランスのセールス会社が見つかった「The Harimaya Bridge はりまや橋」は、日米韓の合作映画として2008年夏に撮影が終了した。

<プログラム>

2008年は、応募された約550企画の中から選出され、全世界から48企画が参加。

  • ビジネス・ミーティング
  • ネットワーキングレセプションへの参加

<ロッテルダムラボプログラム>

  • マッチング&デーティングへの参加
    1. スピードマッチング・セッション
      ロッテルダム・ラボ参加者の自己紹介。マーケット参加者も自由に出入りできるため、プロデューサーだけでなく様々な映画関係者とのネットワーク作りを促す。
    2. スピード・デーティング(2回)
      パネリストがセールス&配給会社とのものと、ヨーロッパの映画関係者とのものと計2回。ラボ参加者が6~8人座る丸テーブルを数人のパネリストが一人づつ巡回し、質疑応答を受けるという形式。
  • セミナーへの参加
    1. セミナー "How to Cinemart" (ロッテルダム・ラボ主催)
      シネマート参加者へのオリエンテーション。シネマートをどう活用するかなどの説明。
    2. セミナー ASEFによるケーススタディ
      アジア・ヨーロッパ間の国際プロダクションのケーススタディ。ASEF(アジアヨーロッパ財団)は、1997年2月に設立。2008年現在45カ国加盟。ワークショップ、セミナー、ウェブなど文化的な交流によって、アジアとヨーロッパ間の相互理解の促進を図る。
    3. セミナー "Plenary Meeting on Financing" (ロッテルダム・ラボ主催)
      プライベート・エクイティやリクープメントプランについてのセミナー。
  • ワークショップへの参加
    1. ワークショップ "How to Cinemart" (ロッテルダム・ラボ主催)
      講師を招いてのピッチ・トレーニング。
    2. ワークショップ "The Art of Co-Producing"(ロッテルダム・ラボ主催)
      映画製作をステージ毎に説明し、さらに合作映画をいかにして作るべきかを織り交ぜての講義とケーススタディ。

<シネマート公式選出>

「ルーム・オブ・ドリームス」
監督:園子温
プロデューサー:平澤匠 (有限会社パックス・エテルナ)

<ロッテルダムラボ参加プロデューサー>

  • 時川徹 (Rivertime Entertainment Ltd.)
  • 森浩太郎 (Eleven Arts, Inc.)